転職するなら必読!求人情報を正しく理解するためのお役立ち用語集
皆さんは、求人情報を読む時、どのような部分に気を付けていますか?企業が社員を雇う際には、法的にも事前に知らせておかなくてはならない情報が山ほどあり、その情報を限られた文字数に圧縮しているのが求人情報です。
そういった事情ゆえに、求人情報には独自の略語や用語が使われることも多く、たった一行の情報を見落とすと、待遇に大きく影響することも!
だからこそ、求人情報というのは細部まで必読であり、流し読みは厳禁です!今回はそんな大切な求人情報を読み解くにおいて必須なキーワードや、間違えやすい些細なニュアンスの違いについて説明していきます。
注意!似ているけど全く意味が異なる例
①「週休二日」と「完全週休二日」の違い
こう聞くと、一見どちらも毎週に2日の休みがあるように聞こえますよね。
ですが、それは「完全週休二日」に限ったお話。「週休二日」は「週2日以上の休みが月に一回以上ある」という意味のワードなのです!
②「交通費全給」と「交通費支給」の違い
これは見比べれば分かりやすいですが、交通費の全額が必ず支給されるのは「交通費全給」のみです。「交通費支給」に関しては上限額あるいは一律額での支給が一般的なため、支給という文字を見て全額支給と間違えないように気を付けましょう。
憶測で判断してはいけない
最近の求人情報では「レセプショニスト」などの企業が独自に作成した職種名を用いていることも多く、受付業務のつもりで応募したつもりがカウンター営業だった…なんて勘違いが起きてしまうことも少なくありません。
先程の「週休二日」や「交通費支給」もそうですが、こんな意味だろう…という憶測では間違った判断を下してしまう危険性があります。求人情報の記載を端から端まできっちりと読むのは当然のことですが、その上で不明な用語やハッキリと分からない内容があったら、それがどういう意味で使われているのか必ず調べましょう。
よく見かける用語の補足
注意書きはこれぐらいにして、ここからは実際に求人情報でよく見かける用語と、その意味について解説していきます。ぜひ転職活動中の方、これから転職を考えている方は参考にしてみてください。
・未経験者可・未経験者歓迎
未経験者の応募も受け付けるというだけで、優先採用されるという意味ではない。応募に経験者が多ければそれだけ不利になるので、自己PRをしっかりと練りましょう。
・急募
欠員募集による急募は、募集先の企業もいち早い出社を望んでいます。在職中に転職活動を行っているケースの場合、退職後に転職活動を行っている応募者より不利になりやすいです。
もし在職中に応募する場合は、出社までにどれぐらいの猶予が与えられるか事前に聞いておくといいでしょう。
・メンター制度
新入や若手の社員に対し、助言を与える先輩社員(メンター)を配置する制度です。
メンターは社歴や年齢が近い社員が選ばれることが殆どで、従来の教育制度と異なる部分として、日頃の悩みから人間的な不安といった個人的な部分までがメンタル的にサポートされるという特徴があります。
・フルタイム
職場ごとに定められた正規の勤務時間において、最初から最後まで勤務する働き方です。
例えば勤務時間帯が「10~19時」の場合、フルタイムでは「10~19時」の間働くことになります。
・みなし残業代
一定時間分の残業代が給料の中に含まれている、という意味です。
例えばみなし残業代が月40時間分で5万と記載されている場合、月に40時間の残業までは元の給料に含まれているため追加の残業代は発生しません。
逆に残業が一切なかった場合でもみなし残業代は必ず支払われ、みなし残業の時間を超過して残業が発生した場合は別途残業代が支払われることとなります。
・実働時間
実際に働く時間を指します。10~19時勤務で途中で一時間の休憩が挟まれる場合、実働時間は勤務時間から休憩時間を差し引いた8時間となります。
・賞与〇ヶ月分
給与額の〇ヶ月分貰える、とこの字面なら思いそうですが、実際「〇ヶ月」の基準となるのは諸手当を給与額から除いた基本給・基準給与と呼ばれるものになります。賞与のほか、昇給や退職金もこの基本給を元に計算されるということを念頭において置きましょう。
如何でしたか?求人情報なんて読めて当たり前、と思う方もいらっしゃるでしょうが、実は意外なところに落とし穴があったという人もいらっしゃるのではないでしょうか。
元々求人情報というのは限られたスペースに必要情報を詰め込んだ窮屈な掲示です。それら一つを丁寧に噛み砕き、理解するのは有意義な応募を探すのに欠かせないことであり、同時に悪意のある募集を嗅ぎ分ける護身にもなります。
皆さんも是非、求人情報をスマートに理解して充実した転職活動を行ってください!