会社に迷惑をかけず在職中に転職活動を効率的に進める方法

転職活動を行う際、取れる手法は大きく分けて２つ。退職後に転職を行うパターンと在職中に転職を行うパターンです。一般的には、「収入面が不安」「無職の期間を作りたくない」「計画性のある印象になる」といった理由で後者が好まれる傾向にあります。

もちろん退職後の転職にも転職後の活動に専念できる、採用が決まってから速やかに入社が行えるというメリットがあり、一長一短ではあるのですが、今回は極力会社に迷惑をかけずに在職中の転職活動を進めていく方法についてレクチャーしていきたいと思います。

会社にバレずに転職を進める方法

まだ辞めると会社に告げる前に会社に転職活動をしていることがバレてしまうと、社内に居づらくなってしまったり、場合によっては予定より早く退職の話が進んでしまい、スケジュールが崩れてしまうことがあります。そんな事態を回避するためにも、在職中の転職活動では以下のポイントに注意を払いましょう。

①社内では転職活動に関する行動を一切しない

社用パソコンで転職サイトをみたり、社用メールアドレスで転職サイトに登録しないということです。社内パソコンではセキュリティ保持のために閲覧履歴を保存していることもあり、そうでなくとも社内の人間にその様子を目撃されてしまうかもしれません。

②遠方の面接はオンライン面接を利用する

遠方の企業に面接のため何度も足繁く通っていると、周囲から見て不自然になる可能性があるからです。その上、交通費もかさんでしまうのでいいことなしです。

③面接日に出勤する際、普段との服装の差を減らす

普段はラフな格好で仕事をしているエンジニアの方などだと、面接日に急にジャケットを羽織ったりした際に周囲に疑念を抱かれてしまう可能性があります。

こういったケースでは、事前に先方に「現場の事情でカジュアルな服装になりますが、よろしいでしょうか」などと確認を取っておくことで意外とOKが貰えることも。転職エージェントなどを活用していると、こういった事前の根回しはよりしやすくなるので、物は試しと思って尋ねてみるといいかもしれません。

在職中の転職活動を円滑に進めるには

働きながら転職活動を行うことで、真っ先に懸念事項となるのが「時間の確保」です。限られた時間の中で、スムーズに転職活動を進めるには時間を有効活用するのが先決。

ここではそんな時間作りに役立つテクニックを紹介していきます。

①転職における価値観の軸を最初に設定する

一見、これってそんなに大事なの？ということに思えますが、価値観の軸があると書類を書く時や面接での受け答えの際に考えがまとまりやすくなり、活動を通しての時間短縮に繋がります。

②有給休暇を活用する

午前有給・午後有給などを活用し、求人探しや企業とのコミュニケーションのための時間を上手くやりくりしてみましょう。

③転職時にかかる予算の見積もりを行う

転職活動って、実は結構お金がかかるってご存知でしたか？活動が長引けば長引くほど、じわじわとお金が減っていくのです。無駄な出費や転職活動の間延びを防ぐためにも、事前に何にお金を割くかを決めておくと、金銭的な無駄を省くことができます。また、時間や労力の節約という意味では転職サポートサービスやエージェントなどを利用するというのも一つの手です。

在職中の転職活動というのは働きながらである以上、時間に厳しい面はありますが、退職後と違い社会的・精神的な余裕を維持したまま転職活動に臨めるため、納得いくまで会社を探せるというメリットがあります。

今回の記事では会社にバレずに転職活動を行うコツや、転職の際の時間や予定のやりくりの方法に紹介してきましたが、結局一番大切になるのは「在職中、自分の仕事をきっちりと行うこと」に尽きるでしょう。

自分の仕事に対する行いは、退職の際に自分に返ってきたり、それが転職先の企業に伝わって採用が取り消しになってしまったというケースもあります。

内定が決まり、今の会社を辞める目処が立ったとしても、最後までしっかりと仕事を真っ当し、立つ鳥跡を濁さず気持ちよく新天地への第一歩を踏み出しましょう！